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記事: 伝統芸能「能」装束をもとにデザインしたハンカチーフ

伝統芸能「能」装束をもとにデザインしたハンカチーフ

伝統芸能「能」装束をもとにデザインしたハンカチーフ

650年の伝統芸能である能。演能団体能舞台「瓦照苑」(がしょうえん)の貴重な能装束(のうしょうぞく)をもとにデザインしたハンカチーフが誕生しました。

これまで歴史を作り上げてきた先人の想いや考え、つまり根幹の部分を理解し支えながら、現代に即す形に変化していくことを活動のひとつとしている瓦照苑。一方、当ブランドの母体であるブルーミング中西はハンカチーフに携わり140余年。歴史と信頼ある相手先としてお取組みくださいました。能装束(能の衣装)に着目したコラボハンカチーフは2019年よりスタート。

誕生の背景を、能楽観世流シテ方上田宜照氏との対談の一部を交えてご紹介いたします。

役者自身が修繕し、数百年と使いつづける能装束

まず大変驚いたことは、能の舞台で使われる能装束というものは、一度使って終わりでなく、何代にもわたり数百年と使われていくものだという点です。破れやほつれをその都度修繕し、虫干しや風通しのメンテナンスも役者自身がしていることにも驚きを隠せません。

「先代やもっと昔のものを、自分たちで縫い直している。何度も自分たちでその想いを受けながら大切に使い続けていき、役者自身が責任を持って修繕していく、特殊な衣装なんです」

「そこには先人との対話があるんです。きっと曾祖父はこのように思ってこの装束を選んだのだろう。なるほどな、理由が分かるな、と装束と対話をしています」

装束は瓦照苑以外にも上田能楽堂に400から500着ほどあり一つとして同じものはなく、さらにそのすべてを把握しています。

「この装束が多ければ多いほど、この曲がしたいという際、選べる選択肢が増えていく。装束は私たち自身がすべてデザインをし、装束屋さんが作り上げていく、文化の結晶です。オンリーワンの装束が一着ずつ増えていく。決して他家の人間には渡さない。それが財産であり家宝、秘宝なのです。」

次から次へと出してくださる能装束を目の前にして、織物や日本刺繍の素晴らしさに圧倒されました。この精巧な手工芸の技をハンカチーフにどのように表現しようか、ワクワクと不安がない交ぜになった気持ちでした。そこで選んだ技法は、ベトナムの手刺繍による表現です。(デザイナー)

「私の父(能楽観世流代表 上田拓司氏)は、数えていないですが400回くらい主役を持っている中で、『亀の装束』『鯉』は人生で1回か2回しか使っていない。本当にここ一番の人生を掛けた舞台につかう装束というものがあります」

伝統に新しく命を吹き込む

(上田宜照氏)

とても有難かったのは、私たちを信頼してデザインアレンジを全面的に任せていただけたこと。正直、仕上がるまではドキドキでした。装束には遠く及びませんが、元の装束が素晴らしかったからこそ、ハンカチーフというアイテムとして納得のゆくものになったと思っています。これらのハンカチーフを通してお客様に能を身近なものに感じていただけたらうれしいです。(デザイナー)

「私たち自身が、先人より大切に受け継いできた装束をこういう形で新しく命を吹き込んでいただけて本当にうれしいことです。私たちも、あの装束がこういう形になるのか、と喜んでいます。一緒に作り上げたから出来たものだろうと。能を通して、伝統とは、歴史とはなんだろう。考えていただけると嬉しく感じます」

新しい文化、芸術の在り方を自身も考える機会になった、と上田氏。

想いを紡ぐ、繋ぐ

この貴重なコラボレーションの機会を通じて、わたしたちクラシクス・ザ・スモールラグジュアリは、一枚のハンカチーフに込める様々な想いや、ハンカチーフを介した人と人との繋がりに、改めて思いを強くしました。この「想い」や「繋がり」こそ、ハンカチーフが紡げる役割ではないかと考えています。

時を超え現代に息づく能装束のデザインに、新たな息吹を吹き込み仕立てたハンカチーフ。様々な文様が織りなす日本の伝統美と、熟練の職人の技術が融合した「新たな芸術」に、どうぞ触れてみてください。

瓦照苑は能楽観世流上田拓司を代表とする団体。風光明媚な地、兵庫県・夙川を拠点に、いろいろな世代の方々に能をもっと親しく知って頂くために、様々な活動を行う。

瓦照苑とのコラボハンカチーフ 商品一覧はこちら>

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