精微で清楚な正方形
ひと針ひと針丁寧に刺繍を施し作られる汕頭手刺繍のハンカチーフ。今回のコラムでは、200年以上にも渡って受け継がれる汕頭手刺繍の技術や魅力についてお話します。
|汕頭市とは
中国大陸の南部に位置する「汕頭市」。18世紀初頭、港にジャンクと呼ばれる帆船が停泊し、のどかな雰囲気があった沿岸に面した古い港町です。ドロン・ワーク技術がイタリア宣教師によってもたらされました。
|母から娘へ受け継がれる刺繍技術
この地域では多くの女性が家庭内職として手工芸の仕事に携わっておりました。ヨーロッパの伝統刺繍技術がもたらされ、鳳凰や龍など中国古来の図柄に西欧風の感覚が融合し、中国三大刺繍の一つとして“汕頭刺繍”が確立しました。
女性は小さい頃から母親が針を刺す様子を見ながら成長し、見様見真似で針を持ち、5歳頃には簡単な刺繍なら自分でできるようになります。そして15歳頃にはその多くが刺繍の仕事に携わるようになるのです。汕頭刺繍に必要なのは、竹や藤を利用してつくった刺繍枠と針、はさみ、そして糸。それだけを使って 驚くほどの速さで針を刺し、どんな込み入った図柄でも100種類以上あるといわれる刺繍テクニックで美しく仕上げてしまいます。このように200年以上にも渡って母娘代々技術が伝えられていました。
|汕頭手刺繍の豊富なデザイン
卓越した手仕事のすばらしさが伝わる汕頭ハンカチーフ。図柄の多くがヨーロッパからもたらされた当時のままということがアンティークの趣を感じさせます。また、天然繊維を使用している為、吸水性もあり実用性を兼ね備えているのも大きな魅力です。残念ながら近代化に伴い、ほとんどこの伝統は途絶えてしまいました。そんな希少性の高い汕頭ハンカチーフを当店では様々なデザイン、価格帯で多数取り揃えております。
希少価値が高まる汕頭ハンカチーフ、是非お手にとってご覧くださいませ。
クラシクス・ザ・スモールラグジュアリでは、3万円以上の汕頭商品をご購入されたお客様にはブランドオリジナル桐箱にお入れしてお届けしております。